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台湾総統選のゆくへ2003/12/25

台湾総統選のゆくへ
2003/12/25
林建良/世界台湾同郷会副会長 

本稿は、十一月五日、参議院議員会館第一会議室で行はれた、 政民合同会議定例会に於ける林建良氏の講演の抄録である。  文責の一切は編輯部にある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

総統選は厳しい戦ひとなる

今回の台湾総統選挙の重要性は何か。陳水扁が二〇〇〇年三月十八日に選挙に勝つて、やうやく台湾土着の民進党政権が誕生した。では、その後絵に描いた様に民主化が進み、台湾化が進んで台湾の国民が一層幸せになつたのか。残念ながら陳水扁が当選した後の政治運営、彼のリーダーシップはどんなに贔屓目に見ても褒められるものではありません。

彼が政権を取つてから一番謳つた政治は、全民政治です。これは、「全ての政党が政権に入つて仲良くやらう」といふものです。聞こえはとてもいいですが、陳水扁が政権をとつてからずつと続くこの姿勢は、スローガン中心、敵に妥協する、といふ守りの姿勢です。

最初、民進党は非常にクリーンなイメージの政権で、原発のない台湾を作りたいと言ひ、二〇〇〇年の十月には第四原発の建設中止を発表した。しかし野党の反発が強く、彼は二、三日の内にあつさり「再開する」と言つた。

台湾の一番大きな問題は金権政治です。我々台湾人は黒金政治と言ふのですが、これは暴力と金権政治。その暴力の方は、彼はそれなりに頑張りました。金権政治については、非常に日本に似てゐるやうな構造もあるのですが、政治家、ヤクザは銀行を通じて、不正な融資をし、莫大な不良債権をつくつて、そのつけを国民に廻す。それを断ち切らうと、まづ農協系、漁協系の銀行から整理しようとした。さうすると国民党はこれを利用して農民、漁民を十二万人動員し、台北の総統府の前でデモをした。すると陳水扁さんはその日のうちに「やらない」と言つた。

その他にも年金問題や農業の補助金問題がある。補助金は被害があればある程度補助金を出します。しかし、被害の程度によつて補助金は違ひますから、それでは不公平ではないかと、またしても国民党がすぐ農民を動員して総統府に抗議に行つたのです。これもその日の内に「ではやらない」と言つた。

このやうな陳水扁政権の一貫性のない妥協的な姿勢に、陳水扁を支持する人間はもう嘆いてゐる。

このやうな政治運営をして、陳水扁政権はどれくらゐ国民に支持されてゐるのか。総統選挙直後の世論調査では、支持率が約七十パーセントに上つたんです。しかし政権といふのはさういふもので、今の韓国の大統領もさうですが、支持率は下がり続ける。では成果として陳水扁さんは一体何をしたのか。彼に期待してゐる我々から見ても、本当に思ひ出せない。どのやうな政策を立案して、何を実行したのか分らない。しかし、まだ彼を支持してゐる。何故かといふと彼は台湾人だからです。

台湾の世論調査はあてにならない部分が結構あり、世論操作の部分が大きいのですが、統一派、中国寄りのマスコミである『連合報』によりますと、陳水扁さんの支持率は今年の十月初め頃の世論調査で、高くて二十八パーセントです。

連戦(国民党主席)・宋楚瑜(親民党主席)のコンビはどれくらゐ支持率があるかといふと四十二パーセントある。これは十月二日の世論調査です。ではこれが陳水扁さんに近い民進党の党内部の世論調査ではどうなのかといふと、やはり連戦・宋楚瑜コンビの方が上なんです。しかしそれでも縮まつた方です。少なくとも十月の初めの時点では、陳水扁さんの支持率は連戦・宋楚瑜コンビの支持率に比べればずつと負けてゐた。

私は日本の台湾ウォッチャーの書いてゐる論文は大体読んでゐますが、彼らはかなり正確なデータを持つてゐます。そのデータに基づいて、日本の評論家達は、陳水扁さんは非常に厳しい状況で、連戦・宋楚瑜コンビとの差は相当開いてゐると分析してゐる。

二〇〇四年三月の選挙はとても厳しい戦ひになります。私のこの見方は決して間違つてはゐないと思ひます。しかし選挙といふものはおもしろいもので、その通りにはいかない。選挙が世論調査の通りでいくのなら、選挙はいらない。世論調査だけで総統を決めてしまへばいいのです。

台湾の選挙、五つの要素

台湾の選挙は日本の選挙と同じやうな所もあれば、違ふ部分もあります。今日本は選挙の真最中ですが、選挙の争点は政治改革、経済をどうするか、年金をどうするか、福祉医療はどうするか、道路公団を民営化するか、郵政三事業をどうするか。これが日本の主な争点なんです。しかし台湾の選挙は日本の選挙と同じやうなやり方でやると、まづ負けてしまひます。台湾の選挙、特に一人しか選べない総統選の場合は、少なくともいくつかの要素があります。

一つは人物。もちろんこれは世界共通なんですが、その人の意志とか政策はたいして関係ない。ようはその人が好きかどうか、といふやうなことで決まるわけです。一番良い例としては、台北市長です。今の台北市長の馬英九(国民党)は背が高くてハンサムで、まるで映画俳優のやうな顔で、非常に人に好感を与へるやうなタイプなんです。私はガチガチの独立派で、うちの家内も私の影響を受けて、はつきり言つて独立派なんです。しかしあの馬英九を見ると、「うーん、この人はどう見ても悪いことをするやうな人には見えない、一票入れてもいいかな」と言ふ。

実は一九九九年の十二月に、台湾の命運を変へた選挙があつた。それが台北市長選挙です。当時の台北市長選挙は現職の陳水扁対当時の挑戦者馬英九、今現在の台北市長です。陳水扁さんは馬英九さんほどハンサムではないにしても、そんなにいやな顔ではない。見た目では良い人に見える。当時の陳水扁さんの台北市長としての業績として、「陳水扁さんのやつてゐることをあなたはどれくらゐ評価してゐますか」といふ世論調査は、何と七十パーセントが「満足してゐる」「この人ならいい」、と言つてゐる。しかし蓋を開けてみると、かなりの差で負けてしまつた。何故かといふと、相手の方がハンサムで、もつと良い人に見える。これには勝てない。私は生まれ変はつたら絶対ハンサムな人になりたいと思ひます。これが人物といふものなんです。理屈ではない。そしてパフォーマンスの上手さ、これは大切なんです。大統領制度といふのは人気投票ですから、国のためになるかどうかを考へて投票する人が一割いれば良い方なんです。それ以外は親戚、縁戚とか、あとは人物に対する漠然とした好き嫌いの感情なんです。私は今栃木の田舎に住んでゐますが、そこの人達は何を以て投票するのかといふと「私は何々さんだから、うちはずつと何々さんだから」それが理由なんです。それが動かない。「あの人は何々さんの長男だから」「何々さんの誰々だから」と。これは日本でもさういふ要素がありますが、台湾の方がもつと強いのです。

二つ目は、アイデンティティーです。アイデンティティーといふのは、自分が何人であるか、といふことです。日本人の場合は国内であればどんな日本人に「あなたの国はどこですか」と聞いても、「私は栃木です」、「山梨です」と答へる。まづ「私は日本人です」といふ答へは出てこない。国といふのは自分の郷里の話なんです。しかし台湾では「あなたはどの国の人間ですか」と聞くと「台湾人」とかあるいは「台湾人でもあり中国人でもある」と答へる。アメリカでアングロサクソンの人間に聞いても「私はアメリカ人でもあり、イギリス人でもある」とは誰も言はない。「私はアメリカ人」と言ふ。しかし台湾ではさういふ問題があるのです。しかもこのアイデンティティーの問題は国政選挙だけで出てくる問題ではない。市議会議員選挙にまでかういふ問題が出てきます。

三つ目は、台湾の選挙に於て絶対に無視できない要素で、エスニックグループです。これは日本ではほとんどない。エスニックとは民族なんです。民族によつて思考が違ふわけです。台湾では、本省人、外省人といふ存在が大雑把に二つあるのですが、それだけではありません。台湾のエスニックグループはどんなに大雑把に分けても四つのグループは無視できないのです。

まづホーローグループ。これは、本省人の中で数百年前から台湾に渡つてきた、一番大きなグループで、ホーローといふ言葉を使つてゐるグループです。このホーローといふ言葉はよく台湾語とか、ミンナン語とか言ひますが、正確にはホーローなんです。このグループは大体七十パーセントです。

もう一つのグループは客家(ハッカ)といふグループです。小平さんも李登輝さんも、客家といはれてゐます。客家はもともと黄河流域に住んでゐた漢民族で、南方に移り住んだ人たちのことを言ひます。既住者から、よその人といふ意味合ひを込めて「客家」と呼ばれたのです。客家の人たちは世界中に偏在してゐて、東南アジア、香港、澳門、そして台湾に多く、既に千年の歳月を経過したと言ひます。大体十五パーセントです。

そして三番目に大きいグループは蒋介石と一緒に渡つてきたグループ、いはば外省人といふグループです。それは大体十三パーセントくらゐ。残りの二パーセントは台湾の原住民です。 この四つのグループにそれぞれ自分の民族意識がそれなりにあります。一番民族意識の強いのは外省人グループで、台湾人のグループを支持することは絶対にない。あつてもせいぜい数パーセントです。一番大きいホーローグループは、一番民族意識の弱いグループなんです。だからこそ今まで国民党政権が成り立つてゐたわけです。

四つ目の要素は、組織力です。台湾では、地方組織に行けば行くほど国民党が強い。何故かといふと、国民党の今までのやり方といふのは、ギブ・アンド・テイクなのです。「あなたが支持してくれたら、見返りはこれくらゐある」もしくは先にあげてしまふんです。非常にわかりやすい。

この構図は蒋介石政権から李登輝政権、陳水扁政権まで、変はつてゐません。国民党は、「選挙の票は金で買ふもんだ」といふ考へでやつてゐるわけです。そんなに簡単であれば民進党もやればいいではないかと言ふ人もゐるが、票を金で買ふためには何が必要かといふと、地方組織が必要なのです。金を誰に渡してどういふ方法で票を買ひ、どうすれば確実に票を入れてくれるのか。これが国民党政府は非常に上手く、今でもやつてゐる。どのやうにやつてゐるかといふと、「ギャンブル」です。「この人を推して下さい」と宝くじをまづ渡すのです。そしてこの人が勝つと賞金がこれくらい貰へるといふ具合にギャンブル心を擽るわけですね。台湾人はとにかくギャンブルが好きだから、これは非常に効きます。

五つ目の要素はマスコミ対策です。台湾のテレビ局は、無線のテレビ局だけで五局あります。国営が一つ、民放が四つ。それ以外にも有線のテレビ局は百チャンネルくらゐあるのです。その中にニュース番組とか評論番組と称して放送してゐるのは少なくとも十局以上あり、しかも毎日やつてゐる。日本のやうにせいぜい日曜とかに週一回といふわけではない。しかも夜八時に放送する。政治家や評論家だけではなくて、電話でやりとりをして、視聴者も参加できるやうなシステムです。それによつて支持率が変るわけです。しかし、台湾のマスコミの多くは、いまだに外省系の勢力が経営権を握つてゐて、いくらでも世論操作が出来るといふ現状です。

この五つの点から見て、果たして民進党の陳水扁さんがこの五つの要素のなかに、どれくらゐのポイントを得てゐるのか。甚だ心許無い思ひです。

台湾化への大きな流れ

しかし歴史には、流れといふものがあります。歴史の大きな流れの中には、小さな支流もあれば水飛沫もあります。我々はその流れの中で、時々これが本当の流れなのか、ただの水飛沫なのかの判断を誤つてしまひます。

台湾の大きな流れとは何か。これはどんな人が当選しても、どんなに実力がある人が存在しても、どんなにマスコミを巧に利用してもこの流れは変りません。「台湾化」といふ流れです。台湾はこれから台湾化が進みます。証拠はどこにあるのか。最近台湾で行はれた調査の統計が出ました。

「あなたは台湾人なのか」「あなたは中国人なのか」「あなたは台湾人であり、中国人であるのか」、この三つの選択肢から一つを選ぶといふものであります。

国が行つた調査なのですが、その統計でははじめて「私は台湾人である」と答へた人が半数を超えました。六十四パーセントは、「私は台湾人です」と答へた。「私は中国人です」と答へたのは十七パーセント。「私は台湾人でもあり、中国人でもある」と答へた人は十三パーセントです。つまり曖昧なグレーゾーンが、だんだんはつきりしてきたのです。

我々の受けた教育は、今現在私の子どもが台湾で受けてゐる教育を含めて、「お前たちは中国人だ」といふ教育なのですが、その教育を受けながら「いえ、私は中国人ではなくて、台湾人だ」といふ答へが半数を超えた。この調査をはじめた一九九二年以来初めてです。

日本で政府が「あなたは日本人ですか」といふ調査をやりますか。こんな馬鹿げた調査はしない。しかし、台湾は国を挙げて「あなたは何人ですか」と聞くのです。これに初めて六十四パーセントといふ数字が出たといふことは無視できない。一九九二年の時点の調査で、「私は台湾人です」と答へた人はたかだか十六パーセントなのです。「私は中国人です」と答へた人間は半数くらゐ。その残りは「私は中国人でもあり、台湾人でもある」なのです。

当時「私は台湾人です」と答へたのは一番少なかつたのです。しかしエスニックグループはホーローと客家を合せると少なくとも八十五パーセントが本省人なんです。ですが当時のアンケート調査で「私は台湾人」と答へた人が一番少なかつた。これが台湾のかつての現状だつたのです。しかし今は、このやうに六十四パーセントの人間が「私は台湾人です。中国人なんかぢやあない」と答へた。

「台湾と中国は『一辺一国』それぞれ違ふ国だ」。これは陳水扁さんが去年の八月三日、私が主催する世界台湾同郷会を東京でやつた時の、インターネット会議で言つた言葉です。陳水扁さんのその時の講演の原稿は、一度私が書いたのですが、彼は私の原稿を使つてくれませんでした。しかしそれでよかつたんです。何故かといふと、私はまさか陳水扁さんがそこまで話すとは思はなかつた。私は控へ目に書いたのです。しかし彼はそれ以上のことを話してくれた。私は感動して涙が出た。このやうな「一辺一国」、台湾と中国は違ふ国なのだと、我等が大統領が言つてくれた。それから台湾化の流れが非常に速いペースで進んだわけです。

「中国とは違ふ国なんだ」これは大きな流れで、飛沫ではありません。なぜさう言ひ切れるのか。

二〇〇〇年の総統選挙の二ヶ月前に行はれた世論調査での支持率は、連戦さんが二十七パーセント、宋楚瑜さんが二十四パーセント、陳水扁さんが二十一パーセントで、ビリだつた。選挙前日の三月十七日に、元アメリカ駐中国大使ジェムス・リリー氏が李登輝さんを訪ねた。李登輝さんは当時は連戦を推してゐた。その時ジェムス・リリー氏が「本当に国民党が勝つのですか」と聞いたら、李登輝さんは「大丈夫、絶対勝ちます」と言つて、七つの調査機関のデータをならべて見せた。「どの世論調査でも少なくとも六ポイントリードしてゐる、間違ひない」と言つた。しかしこれが本当の流れではなかつたのです。本当の流れはその時から「台湾化」の流れに切り替はつてゐたのです。支持率といふのは上がることもあれば下がることもある。支持率とは鋏のやうなものなのです。片方が上りつづけて、片方が下がりつづける。今の状態は丁度鋏の真中の軸のところにある。上りつづけるのは陳水扁さんで、下がりつづけるのは連戦さんなんです。この流れが私は正しいと思つてゐます。

そこで先ほど言つた台湾の選挙の五つの要素以外にも、今回の選挙では大きな要素が三つある。

一つ目として、これは台湾人と中国人の戦ひなのです。台湾人の代表は陳水扁さんと李登輝さんのコンビ。そして中国の代表は連戦さん・宋楚瑜さんコンビです。これが今回の総統選に影響する一番大きな要素です。台湾で中国と台湾が戦つたら間違ひなく台湾が勝ちます。この流れは私は変らないと思ひます。

二つ目は国家像の戦ひです。この国をどうするのかといふ要素です。もちろん青写真を出さなければならない。ぢやあ陳水扁さんはどんな国家像を描いたのか。彼は九月二十八日民進党の第十七回全国大会の中ではつきり打ち出したのです。何か。憲法制定です。台湾憲法を作る。憲法を作るといふことは国家の根本をつくるといふことなのです。今現在の憲法は中華民国の憲法なのです。そして現在の台湾の政治制度といふのは五権分立です。これはそもそも在り得ない。総統が国会に出ない。行政院長は人事権がない。では今現在の憲法の中で総統の職権がどこまであるのか。一番の権限といふのは首相を任命する権限なのです。しかし実際に政治に携はる内閣会議にも出られず、全て首相を通じてやる。ようは責任ある人間に権限がなく、権限がある人間に責任がない。このやうな政治は上手くいくはずがない。

陳水扁さんは今回の戦ひの軸として、「台湾と中国は別々」「国民投票によつて憲法を制定する」しかも「この国民投票は総統選挙と一緒にやる」といふことをはつきり打ち出してゐる。我々の国をどうするのかといふことは一番重要なポイントなんです。それに対して連戦さんはどんな政策を打ち出してゐるか。これは全てノーの政治なんです。憲法もノー、独立もノー、中国との統一もノー、国民投票もノー。全てノー。一歩を踏み出せない。

そして三つ目の要素は絶対無視できない。「李登輝要素」なのです。李登輝さんが誰を推すか。彼は今回自分の身を捨てて陳水扁さんを応援してゐる。九月六日の台湾正名運動にしてもさうです。それから彼は来年二月二十八日に百万人デモを企画してゐる。彼は自分の選挙でもここまでがんばつてゐない。

この三つの要素で私はこの「台湾化」の大きな流れは変らないと思ふ。

しかしすべての選挙では流動的要素があつて、台湾総統選挙も例外ではない。ではどんな流動的要素があるのかといふと、要人暗殺です。国政選挙では、暗殺は決して不可能ではない。私が暗殺の可能性が一番高いと思ふのは宋楚瑜さんではないかと思ひます。もはや彼は連戦さんにとつてお荷物なんです。しかし彼を替へられない。

もしこのコンビが馬英九になれば勝ち目はあります。宋楚瑜が暗殺され、弔ひ合戦となれば同情票も貰へる。

もう一つはSARSが再燃するかどうかの問題。SARSが再燃すると現政権のイメージはマイナスです。今現在日本、台湾、中国でもSARSウィルスを保有してゐます。人為的にもSARSの流行を作り出せる。この二つの要素は極めて重要なものです。

最後に、中国は一九九六年の総統選挙の時はミサイルを飛ばしてきました。二〇〇〇年の時には「陳水扁を選ぶといふことは戦争を選ぶことだ」と朱鎔基さんが台湾をさして言つた。しかし結局はこれが台湾人の反感を買つたわけです。来年の選挙に中国はどのやうに出るのかといふのは、最も無視できない要素であると思はれます。
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