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阿貴(アークエイ)。かくすればかくなることと知りながら、やむにやまれぬ大和魂。

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【私の奥の細道】李登輝(4)日台関係の強化 日本はアジアで主導権を産経新聞 2007年6月15日 (転載) 

【私の奥の細道】李登輝(4)日台関係の強化 日本はアジアで主導権を



産経新聞 2007年6月15日

 台湾の李登輝前総統の過去の訪日に対する中国の激しい抗議を踏まえ、日本の各種メディアは事前に、「中国の反発は必至」と書き立てた。ところが、実際には講演や記者会見も実現して、李氏はより自由に日本に語りかけることができた。
 なぜか? 李氏は都内で一部邦人記者を集め、今回の訪日に抗議した中国外務省報道官の発言への過剰反応を戒め、その理由をこう分析した。

 「中国が変わった。日本を必要とする内部事情があるんだ。昔は困ったが、今は李登輝が(中国に)来たらいいと考えている。ただね、中国人は(国内世論に配慮し)言わなければならないこともある。『李登輝はだめだ』と。気にするな。あれはウソ。つまらない言葉に目を奪われるなよ」

 「ひとつの中国」を原則に掲げる中国は李氏を「独立派の頭目」と見なし、事あるごとに猛反発してきた。だが、攻撃を強めれば強めるほど李氏の政治的存在が際立ち、台湾の結束を促すという皮肉な構図があった。

 その中国が今や、経済の一体化を軸に台湾抱き込み工作を着々と進め、「李登輝無視」の戦術に転じ、李氏の中国招請で「独立派の内部分裂」を誘う余裕すらみせる。こうした構造変化を理解しない限り、台湾も日本もいずれ中国の術中にはまり骨抜きにされるという危機感が李氏にはある。

 「日本は中国に対抗してアジアにおける指導力を確立すべきだ」。松尾芭蕉の「奥の細道」を探訪する旅の途中、李氏は何度もこう強調した。私に、「今、一番大事なのは安倍総理が中国以上にアジアで主導権を握ること。台湾問題だけにかかわっていてはいけない。それは当面、学者らに任せておけばいいじゃないか」とも語っている。

 李氏が日台関係の強化にかける思いは強い。ブッシュ米政権がアジアでも影響力を相対的に低下させる中で、日台関係を前進させるには、アジアでの日本の影響力を強めてもらうほかないのだ。

 自身の政治的影響力について問われると、「政界から引退した人間だ。政治的には何も力がありません」と言う。陳水扁総統一族を含む与野党の指導者が横領や汚職で司直の手にかかる今、老練な総統経験者の忠告に耳を傾けられるかどうか。(長谷川周人)


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