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阿貴(アークエイ)。かくすればかくなることと知りながら、やむにやまれぬ大和魂。

Author:阿貴(アークエイ)。かくすればかくなることと知りながら、やむにやまれぬ大和魂。
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青森李登輝友の会ブログ

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>>[感想]第5回台湾李登輝学校研修団に参加して(4)[内川慎太郎、香月清志](転載)

http://www.ritouki.jp/―――――――――――――【平成18年(2006年) 9月24日】

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          新しい日台交流にあなたの力を!!
>>[感想]第5回台湾李登輝学校研修団に参加して(4)[内川慎太郎、香月清志]

 第5回台湾李登輝学校研修団(9月2日~5日)に参加された方から続々と感想を寄せていただいています。第4弾をお届けします。ただし、メルマガでご紹介するにはいささか長文ですので、お二方といたします。                     (編集部)
--------------------------------------------------------------------------------
■李登輝さんに質問したかった[富山県 内川慎太郎]

 全体の感想としては、日本人だけでホテルに閉じこもって、先生の話を聴くだけ、というのはあまり良くないと思います。
 日本人の他にも、日本語を勉強している台湾の学生さんや日本語族のお年寄りの方なども招いてのパネルディスカッションとか、いくつかの小さいグループに分けてディベートしたりして、もっと両国の人々が深く交流できるイベントを作ったほうが良いと思います。
 李登輝さんの講義についてですが、質問時間がなかったのが残念です。 (9月11日)
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■刺激的だった黄昭堂先生の講義[福岡県 香月清志]

 私が李登輝学校研修団に参加させていただいた動機は、李登輝先生から直にお話が聞けることは当然ながら、やはりなんといっても「台湾と日本の安全保障」について関心があり、それについてなにかしらの収穫が欲しい、ということでした。そこで、黄昭堂先生の「日台の安全保障」をテーマにした講義のことを中心に書きたいと思います。
 黄先生は日本語に大変ご堪能で、40年くらい日本におられたそうなので、考えてみれば私の人生より長く日本語を話しておられます。そのお話はたいへん興味深く、また語り口が実にユニークなニュアンスも加味しておられ、聞く側がグイグイ引き込まれる、まさに理想的な講義をしてくださっていたと思います。私なりによく記憶に残った内容を中心に
まとめますと、以下のようになります。

1、台湾はいかに日本の生命線であるか
2、台湾の軍人と米国の軍人は交流があるが、自衛隊との交流がないので、ここを補強すべき。
3、日本が基地問題で在日米軍がいらないというなら、台湾に来て欲しい。
4、台湾の軍事力はブラジルやイスラエルと同格である。
5、日本は核を持たない以上、米軍依存から抜けきれず、独立自尊はありえない。
6、空自、海自の実力は、中共の空海軍より上だが、実戦になった場合、敗色濃厚になった時点で、面子を重んじる中共は核を使うのにためらわないので、結果的に日本が負ける。
7、李登輝先生は、日本語で話されると哲学者、思想家の顔になり(意訳すぎかしら?)、英語で話されるとデモクラートの顔、台湾語で話されると独立闘士の顔になる、と評され、言語が人格に与える影響の一端を紹介。

 東アジア地域の歴史、外交史、民族の特色等を踏まえていないと理解が難しい、つまり、話の内容がいまひとつ現実味のないファンタジーに聞こえてしまう内容ではあると思いますが、これまで聞きかじっていたことがありましたので、私にはすこぶる面白いお話ばかりでした。
 「現実味のないファンタジーに聞こえてしまう」と書きましたけれど、考えてみれば、わが国の教育やジャーナリズムは、我々が国際関係の現実に直面しても「現実味のないファンタジーに聞こえてしまう」ような国民ばかりを大量生産してきたのでありまして、けっして学習能力の高くない私ですらこうした方面に強い関心を持ち始めたということは、日本人全体が変わりつつある途上とみて、間違いないのではないでしょうか。

 2の「台湾の軍人と自衛隊との交流を促すべき」というところでは、具体的に「海難救助の合同訓練」「日本語を話せる若い世代の軍人が少ないので、交換留学制度などが欲しい」といった方法論も提示されたので、大変重要だったと私は認識しています。「海難救助の合同訓練」などは、救助の実際を検討するのにはお互いの艦なり機なりの情報を共有
することが不可欠、ということで、なるほどなぁと感じました。
 想像を飛躍すれば、救助を円滑に進めることを前提にして、お互いの所有物の規格などを共有するぐらいにことが進めば、これは間接的な同盟化の具象にもなる、ということでしょう。

 5の「日本は核武装なしに独立自尊はありえない」、これについて私自身、わが国の「核武装の賛否」について考えがブレてきたのですが、明確に指摘されますと改めてはっとさせられました。
 「核」については、所有倫理の問題、抑止力としての確実性が担保できるか、日本一国に留まらない広い視野からみたパワーバランスの影響力、自主防衛の意思の浸透性、日米同盟への影響、主にこれらについてくよくよ考え、結論を出すのを恐れるかのような空気ですらあります。どれについても考えきっても答えが出せない、などではなく、考え始め
たらすぐ萎えた、そのまま考えたくない、くらいの態度ですませてきたということでしょう。
 私の場合、シナ人とは何か、を学ぼうとすればするほど、「かくすればかくなるものと知りながら、やむにやまれぬ核保有」を確信せざるをえず、また今回を機にあらためて思い強くした次第です。
 国家戦略として、東アジアの安定とその定着を前提とした長期時限的な核武装設計をよくよく練ることがまず先決で、東アジアで「日本にしかできない使命の自覚」が何をおいても大事ということでしょう。
 今後は、それをわが国のどのポジションの方々何人くらいに強い自覚を促せば国が動くのか、という戦略論になるべきなのでしょうかね。本流な意味でも、深慮遠謀な意味でも、安倍晋三氏の「教育改革」は当然であり、妥協を廃して必ず成すべきで、日本の使命を幅広く自覚させることにも結びつけていけると思うのですが、果たして時代の流れがそれ
を悠長に待ってくれるのか、と考えると、シナ人のエゴイスティックな行動の素早さには到底太刀打ちできない予感もあるのです……ここで思考停止、な私でしょうか?

 6の「最終的に自衛隊は中共の核に負ける」というもたいへん刺激的でした。これが今回私にとって一番の収穫になった視点であったかもしれません。
 私が国内において見た文献では、やはり「自衛隊の方が強い」ということの方が説得力を持って見えていたので、「いや、最後にシナ人は核を使うよ、日本人はそれに耐えられない」と言われれば、目からウロコが落ちたといいますか、確かにその通りだ! なんで今まで気づかなかったんだろう? と自分のバカさ加減に気づきました。
 そういえば慎太郎氏もシナ人の核使用をためらわない民族性を力説していましたね。結び付けられませんでした。案外こういった思考の膠着といいますか、思考過程に既存のレールができてしまって柔軟さを失うようなことは、自分には時たまあるように思います。
これが案外怖いことで、油断や大損につながり、取り返しのつかないことにもなりかねない場合アリ、と思いますので、気をつけなくては、とも思いました。
 このご指摘の核心は、「核保有なくして、通常兵器のイノベーションの優位性も保てない」ということですから、「うちのF-15とF-2にカナードつけてステルス塗装もすればさらに能力アップ、見てくれもさらにカッコよくなる。空中給油機能についての法的障害は先ごろ解決したようだし、中共軍航空機との優位性がさらにアップ! 搭載のミサイルにも
ステルス塗装ってアイデアは、どうだろう?」とか考えて行っても、本質的に無に帰してしまう、ということですね。

 それと、上記以外に、「同じ植民地支配を受けた台湾人と朝鮮人の対日感情が、かくも対極なのは何故か?」についても解説され、黄先生は二つ挙げられました。
 一つは気候の違い、つまり、暖かい地域の民族は良く言うとおおらか、悪く言うといい加減なので、あまり気にしない。ところが、寒い地域は気候が厳しいせいか、性格にもそれが影響する、というようなこと。
 二つ目は、歴史的に朝鮮は日本に文化を教えてやった兄貴分(小中華意識)と思っているので、弟分の実力が上になったことが妬ましい、とのことでした。
 これについて、個人的には「気候説」には台湾と朝鮮の日帝時代の対日観の比較には当てはまらない、と思いました。例えば、私は九州出身ですが、日本で東北の人と九州の人、どっちが性格が短気できついかというと、絶対に温暖気候ながら九州人の方がきついと私は思います。寒い気候の東北の方がおおらかなのではないでしょうか? そうした考え
があるのもですから、気候が必ずしも民族の特性を左右するとは思えなかったのです。
 「小中華思想ゆえの嫉妬説」についてはストライクだと思います。台湾人の蒋介石時代の体験や228事件の悲劇体験が、日本統治時代を客観的に比較できたということもあろうと思うものの、ifの話ですが、例え韓国にシナ人が流れ込んで、台湾における228事件のようなことがあったなら、日帝時代の評価が変わったのか、といえば、それはなかっ
たろうと直感的に思います。
 実際、朝鮮戦争でそれに近しい体験は山ほどあったはずなのですが、台湾人のようなバランスの取れた理性的なリアクションの跡をさっぱり聞かない。これはもう、「小中華思想+朝鮮化した儒教」の影響による思考の硬直化、つまり日本に対する考え方が「評価するに値しない民族」ということが歴史的にデフォルト化されているとしか思えません。
 この対日観はおそらく古代から伝統化しているので、朝鮮に変化を望むのは半永久的に難しいのではないかと思っています。
 なぜ「小中華思想+朝鮮化した儒教」を金科玉条としたのかという民族的嗜好は、気候の影響ではなく、やはり「どんな歴史を歩んで伝統になにを残したのか」という流れの中にその要因の多くがあると思います。そこを思うと、歴史の歩み方や伝統、というものは、えてして時代のリーダー群の思考、嗜好、決断と行為の積み重ねで形作られるのでは、と思いますから、国柄は歴史上のリーダーたちの素質が重要、といいますか、歴史の流れの方向付けや民族性に影響する重要な要素は、案外為政者の顔ぶれという特定個人に因るところ「大」なのかもしれません。そのようにも思うのです。

 講義の最後は質疑応答の時間になっていました。どなたかが、最大の関心事であった「中共の台湾侵攻の現実性と時期的予測、勃発後の展望」を質問するだろうと他力本願でいたら、その質問がでませんでした。自分の積極性のなさがいけなかったのですが、この点
、今も気になります。「2008年~2012年くらいが濃厚」ということは変わらずでしょうか……。

 帰国してから、番組「報道2001」で「陳水扁総統インタビュー」というのを放送していて、そこでは中共の「三段階の計画」なるものを紹介されてました。なんでもその中身は「2007年までに戦争に即時対応できる作戦能力を備える。2010年までに全面的・大規模な戦争遂行能力を備える。2015年までに台湾侵攻に必ず勝利する能力を備える」なのだそ
うで、これを見ますと、やはり楽観的な見通しはまったく許されないとともに、日台と米の早急な連携は不可欠であり、その実践なしに東アジアの安定は築けないでしょう。
 研修前に読みかけのままにしていたPHPの雑誌「Voice」(平成18年9月号)の中に、元米国務副長官アーミテージ氏の「私が最も嬉しいと感じるのは、日本が成熟した役割を果たし、時にはアメリカとは異なる意見や政策を形成し、それを表明し、アメリカにも助言を与え、支援するという状態です」という言葉が掲載されていました。
 この言葉は大変重要な指摘だと受け止めざるを得ないとともに、いまや日本の姿勢や実践がいかに国際社会に重要なのかという自覚を、いかに早期に日本国内に促さねばならないかという課題を突きつけていると思います。
 この点について、今後「日本李登輝友の会」のみなさんと一緒に考え、具体策を実践できていければよいがと思っています。 (9月12日)
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